恋の病に、堕ちてゆく。

四季なら快諾してくれると疑わなかった私は言葉を失う。

「任務後はクライアントと関わりを持たないことが規則なんだ。会社にも迷惑をかけることになるし、教えられない。ごめんね?」

「いえ…」

そっか。ある程度のことなら許容してくれそうな四季がダメというのだから、仕方ないんだ…。

青波に繋がる糸は断ち切られる。
警備会社を全て訪ねても迷惑だし、青波たちが在籍している事実を隠されたら意味がない。


「青波さんから、妹さんと加奈ちゃんの過去のことを聞いたんだ。せっかく時を経て再会できた2人なのにこのまま離れるなんて正直、勿体無いなって思ったよ。だから大学を君に教えたんだ」

「どういう意味ですか?」

「会社のことは教えられないし、無理に青波さんを連れて来ることも俺にはできないけど…君に僅かな希望を与えることはできるよ」

「希望ですか?」


四季は持っていたトートバッグから手帳を取り出して、なにかを書いた。

そしてそのページを破き、裏返しでテーブルに置いた。