恋の病に、堕ちてゆく。

四季は私の登場に少しも驚かず、2号館に併設されたカフェに案内してくれた。

「綺麗なカフェですね」

「味も美味しいよ」

マグカップには大学の校章が入っていて、コーヒーのお値段もとてもリーズナブルだ。お喋りをして賑やかな集団や、黙々とひとり勉強している大学生もいる。


4人がけのテーブル席に座る。

「四季さん。私を守ってくれてありがとうございました」


座ったまま深く頭を下げる。


「なになに、止めてよ」

「私が逃げ出そうとした日、四季さんが買い物から帰って来てくれなかったら、私は無事では済まなかったと思います」

「大袈裟でしょ」

「大袈裟じゃないです。四季さんが銃で応戦してくれたか…」

「いや、あれは偽物。僕、大学生だよ?本物の拳銃はさすがに持たせてもらえないよ。まぁリアルな音が鳴るから、本物っぽいよね。敵も騙されてたし…」