恋の病に、堕ちてゆく。

でも此処に突っ立っていてもなにも変わらない。

よし、行こう。


「ねぇ、君?」

肩を叩かれて、振り返る。

「え!?」


後ろに立っていたのは、探していた張本人だった。

本当に会えた…。


「四季さん……」

「よっ。お母さんのこと聞いたよ、良かったね」

白い歯を見せて笑いかけてくれた。

「はい、ありがとうございます」

「結果が良ければ、全て良しだよね」


スーツ姿の四季も格好良かったけれど、ゆったりとした白いセーターと黒いパンツ姿も王子様感が増して素敵だった。

いつの間にか高校生の視線は四季に注がれている。


「大学まで来たこと、驚かないのですね?」

「俺が大学名を明かしたからね。どうせ説明会に来たわけじゃないでしょ?校内にカフェがあるんだ。奢るよ」