恋の病に、堕ちてゆく。

四季の通う大学まで電車で乗り継いで1時間弱。

立派な門構えで、行き交う大学生はみんな大人に見えた。さすが名門だけあって頭も良さそう…。

大学の正門横には警備の男性が立っている。

高校生がひとりで入ったら怪しまれるよね…。制服着てないから大学生に見えたりする?私、童顔だから無理があるかな…。

警備員さんに聞いてみたらいい?大学は生徒も多いし、名前と顔が一致していない可能性が高そうだけど…。

あれこれ考えて校門前から一歩も進めないでいた。
四季が出てきてくれればいいけど、そう簡単に会えないよね…。

「君、もしかして?」

警備員が一歩を踏み出して、私を見下ろした。

やばい、不審者だと思われたかな?

「大学説明会に来た子?会場の2号館は真っ直ぐ行って突き当たりの建物だよ」

「ありがとうございます!」

大学説明会?オープンキャンパスのようなものかな。ナイスタイミングすぎる!

警備員に頭を下げて、堂々と正門をくぐった。