恋の病に、堕ちてゆく。

玄関に入ると、外に出ようとしていたらしい大我と鉢合う。

スタンガンから復活していて良かった…。


青波は私の背中を押した。

「大我、リビングへ連れてけ」

青波が言うと同時に、四季も家の中に飛び込んで来た。そしてすぐ様、ドアについた3種類の鍵を閉めて最後にチェーンをかけた。


「やべぇ、死ぬかと思った…」

「怪我は無いか」

「大丈夫。タクシーの方も…」


息切れした四季は私を見て、笑った。


「加奈ちゃん、死ぬところだったね?」

「……」


その目は、少しも笑っていなかった。