恋の病に、堕ちてゆく。

大きな音と、なにかが横を掠めたような衝撃に、周りを見渡して、

背筋が凍りつく。


隣りの家の窓から男が身を乗り出し、銃口を、こちらに向けていた。


銃を小刻みに動かし、狙いを定めていることが分かるのに、その場から動けない。


「い、いま警察を!!」


タクシードライバーが慌てふためく中、

確実に、男は私を狙い、引き金を引いた。



「きゃっ、っ…!」


しかし痛みとは別の衝撃が身体を包む。


背後から重さを感じ、誰かが覆い被さって来た。


ああ、もう終わりだ…。

今回は本当に殺されるのかも。