恋の病に、堕ちてゆく。

ずっと古典ばかりでは飽きてしまうので、英語の参考書に移る。

大学か…私も行けるかな。

研究者である両親は有名大学の大学院まで卒業している。2人の子なのに私の成績は一向にふるわず、クラスでも底辺の成績だ。

両親はそのことで私を責めたりはしないけれど、少し負い目を感じている。せめて大学までにはリベンジできているといいな。



「四季に邪魔されなかった?」

夕食の時、開口一番に青波が聞いてきた。


「大丈夫ですよ」

まぁずっと放置よりは気分転換になったし、今回は許してあげよう。誘拐したことそのものについては永遠に許せないけどね!

熱々のグラタンを食べながら、心の中でそう呟いた。