恋の病に、堕ちてゆく。

手際よく包帯を巻かれる。

「傷口も綺麗に治ってきてるわ。後も残らないと思うよ」

「良かった…」

「お父さんと話せたんだって?」

「はい!」

お風呂の鏡に映った私の目は腫れていて、泣いたことは先生にもバレているだろう。もう子供じゃないのに親離れできていないみたいで恥ずかしいな。

「私が言うのもなんだけど、加奈ちゃんは絶対にお父さんの元に帰れるからね」

「…そうなんですか?」

「ええ、そうよ」

先生はどこまで知っているのだろう。私が解放される日も知っているのかな。