恋の病に、堕ちてゆく。

久々に湯船に浸かっている間に先生が来ていた。

「すみません、お待たせして…」

部屋に戻ると、先生がテーブルの上で私の参考書をパラパラとめくっていた。この部屋には何もないから退屈させちゃったかな。


「大丈夫よ。どう、苦手教科は克服できた?」

古典の参考書を見せられ、首を振る。

「苦手すぎて、なかなか進みません…」

「ゆっくりやればいいのよ」

「…あれ?私、古典が苦手だって先生に話しましたっけ?」

先生の隣りに座りながら記憶を辿る。


「したわよ。参考書を渡した日にそう言ってたわ。さ、後ろを向いて」


先生に背中を向けると、上着をめくられる。

痛みも徐々に良くなり、傷薬もそこまで染みなくなっていた。先生のおかげだよ…。