恋の病に、堕ちてゆく。

緊張を誤魔化すように、コーンスープをかき混ぜながら吐き出す。

「先生から昨日、2人が恋人同士だったって聞きました」

「うん」

そっか。否定はしてくれないんだ。
青波の顔色はなにひとつ変わらなかった。

「それ聞いたら、なんだか腹立って。私は監禁されているのに、2人は幸せな人生を送っているって考えると、なんか、ムカついて。私の幸せな時間を奪っているくせにって…」

「そっか、そうだよね…でも昔の話だよ」

「…私の監禁が終わったら、元鞘に戻るんでしょう?」

「それは、ない」

ドキドキしながら聞いたけれど、今度は否定の言葉を即答してくれた。