恋の病に、堕ちてゆく。

翌朝の朝食は青波の分も運ばれて来て、少しほっとした。


「昨日は寝落ちしてすみませんでした。煮込みうどん、美味しかったです」

「疲れてたんでしょ。眠い時は寝ないとね」

監視役の青波はぐっすり眠れているはずがないし、大我もずっと廊下で待機している。2人とも疲れているはずなのに、朝から晩までシャキッとしていてちっとも疲れた顔を見せない。隙が一切無いんだ。

苺ジャムが塗られた食パンをかじる。スーパーでよく見かけるどこの家庭でもあるジャムなのに、青波に塗ってもらうとより美味しく感じた。

「昨日は変な態度をとってしまい、すみませんでした」

「今日の加奈ちゃんは朝から謝ってばかりだね」

コーヒーを飲みながら青波は笑ってくれた。昨日の気まずい雰囲気などなかったかのように、いつも通りに振る舞ってくれている。