恋の病に、堕ちてゆく。

真夜中、ふと目が覚めた。

隣りのベッドで青波は私に背を向けている。

煮込みうどんを完食した満腹のお腹をさすりながらベッドに横になり、そのまま眠ってしまったようだ。
ご馳走様も、美味しかったとも言えなかったな。テーブルの上に置きっぱなしにした食器も片付けられていた。

眠っているのかな?
眠っていたとしても、私が動けば青波は目を覚ましてしまうだろう。

枕元のイルカを握る。

どうして水色のイルカを渡した時、妹さんに渡しておくよと嘘をついてくれなかったのだろう。亡くなったことを話してくれたのだろう。

真実を話してくれただけでなく、形見のペンを私に貸してくれたの?大切なものだと言っていたのに。

口には出せない疑問が積もる。


青波は何故、犯罪に手を染めるようになってしまったのかな。

妹さんの死が関係しているの?
私だって両親に何かあったら正気でいられる気はしないし、道を踏み外してしまうかもしれない。