恋の病に、堕ちてゆく。

そっか、私が自由になった(あかつき)には青波は先生とまた恋をするんだ。

先生ほどの美人で色気のある女性を振ってしまうような男はいないだろう。過去に付き合ってたんだし…。


「だから私も心から、あなたが家族の元へ帰れることを願ってるの」

「…はい。できることなら、一刻も早くして欲しいと助言してくれませんか?」

「そうね、出来る限り動いてみるわ」

「ありがとうございます」


ーー自由になってから、私のお願いを聞いてください。

昨夜、青波に抱き締められて高揚した気持ちで、どんな願いを考えようとしていたのだろう?
なにを叶えてもらおうとしていたのだろう。

誘拐犯との、その先があるはずないのに。