泣すがるペトロニラを冷たくあしらうロアン。 「この件は、ナーウェル侯爵家はもちろん、王国騎士団にも報告させてもらう」 「そんな……」 「君は二度も、ルサレテに危害を加えようとした。それだけでなく、俺や王太子殿下を謀った。これは紛れもなく不敬罪だ。……覚悟しておくように」 「…………」 不敬罪は、この国で最も重い罪だ。ペトロニラは騙した相手が悪すぎた。よくて追放、最悪は断頭台に送られてもおかしくはない。 ペトロニラは顔面蒼白になり、ただ項垂れていた。