好きだなんて、【完】














放課後




帰る準備をしていると、



「しずく!久々部活オフだし、一緒に帰ろうぜ」



普段はサッカー部で忙しい風季が声をかけてきた。



クラスが一緒になってからよく話すから楽しい。


しかも一昨日の席替えで、隣同士になったんだ。隣の席なんて、小学生ぶりとかかも!



「うん!どっか寄って帰る?」


「あ、クレープでも食べるか?」


「いいねぇ」



駅前にできたクレープ屋さん気になってたんだよね。



風季も私も甘党だからいつもスイーツを食べて帰るのがたまに一緒の時のルーティン



「駅前のクレープ屋さん、ずっとしずくと行きたかったんだよ」



にかっと、眩しく笑う風季



この笑顔に何人の女子がざわめくことか…



「私も思ってたよ!以心伝心だね!」




「っ、そ、だな」