毛穴ひとつない肌、高い鼻、密度が濃くて長いまつ毛
それに似つかわしくない、傷だらけの手
「こんなの…事務所に怒られちゃうよ…?」
どうして…私なんかのために
起きないか恐る恐る手に触れてみてもびくともしない凪くん
小さな頃ずっと握っていてくれた手は、大きくて角張った男らしい手になって、
触れるだけで、熱を持つほどドキドキする…
そのまま傷口に絆創膏を数枚貼った。
「凪くん…」
そう呟いて凪くんの手を握った
見つめるだけでこんなにドキドキするは凪くんだけなんだよ
「好き、…だよ」
胸がいっぱいになって溢れた言葉
これ以上、凪くんで心がいっぱいになったら苦しくて息ができなるかもしれない。



