好きだなんて、【完】


「はぁ…なんでお前はそんなことすんの」



もうため息しか出ない、可愛すぎるだろ。



「ご、ごめん…」



あからさまに傷ついた顔をして、泣き出してしまいそうに潤ませた瞳



…また、やってしまった。



必要以上に傷つけてた。



「…はぁ」



自分に嫌気がさしてため息が出る。



「でも、イヤリング見つけてくれたの凪くんなんでしょ?」



「は?」




なんでそれをしずくが知ってるわけ?



犯人はたった1人…


「お姉ちゃんから聞いたよ。」



ほら、バカだあいつは。



もうつららにあれこれ話すのはやめよう。




それにしてもそんな眩しい笑顔向けられて、やばい。




…熱、上がりそう。



「もっと大切なものになったよ。ありがとう」



「っ、」




ああ、もう反則



こてんと顔を傾けて、見つめてくる姿なんてこの世のものとは思えないくらい可愛い。