「な、なんで」
「たまたま。…てか何時だと思ってんだよ」
どこか怒ってるような表情
「あーちゃんとカラオケ行った帰りで…」
最近よく会えて嬉しいなぁ
それに話しかけて来てくれるなんて。
にやけちゃいそう。
「買うわけ?」
手に持っている雑誌を指差す凪くん
こっそり凪くんのこと見てるのバレちゃったな。
「あ、うん。お姉ちゃんも凪くんも載ってるし、それに…」
「それに?」
「この凪くん、キラキラしてて目が離せないから」
目元に散らばるラメに負けないくらい眩しい凪くんの姿が美しくていつまでも見てられるの。
「…っ、」
口元に手を当てて、一気に眉間に皺を寄せる凪くん
あ、怒らせちゃったかな?
こんなこと私に言われたって嬉しくないよね…
「ごめん!変なこと言って」
でも、綺麗なんだよ。
この雑誌の中の凪くんみたいに、微笑みかけてくれたらいいのにな
本当に目が離せない。



