「…昔はいつもこの道を一緒に帰ったよね」
「知らない。」
「…ここのコンビニもよく来たじゃん」
3歳差だから私が中学生になったら凪くんは高校生だったけど、よくここの駅前で凪くんが待っていてくれて2人で帰ったりしていた。
風季は中学の時は部活が忙しくて朝練も夜練もあったから、いつも凪くんと2人だった。
「覚えてない」
「そっか…」
もう、何年も前のこと覚えてないよね…
「そこ、転ぶぞ」
「あ、うん」
アスファルトの道、街灯が少なく暗くて分かりにくいけど大きく欠けている場所があって私は昔からよくここにハマって転んでいた。
車も通れない小道だからなかなか舗装されることがないみたい…
コンビニの帰りによく転んで、買った食べ物を台無しにしてたっけ



