つららに相談する約束もしてたし、急いでクレンジングをしたから上手くラメが落ちてなかったんだろう。



「そっ、そっか、どんな撮影?」




可愛い、もうどうしようもなく可愛い。




「…あ、ごめんっ、話したくないよね」



俯き気味に苦笑いを向けてくるしずくに、ぎゅうと胸が締め付けられる



「そう、だな」




「これ飲んでね」



そう言ってお盆を渡してくるしずく。



そのまま自分の部屋に入ってこうとする



「しずく」



「っ、」



ピタリ、止まって驚いた様子で俺の方を見たしずく。



「飲み物、ありがと」





「…うん!!」



目を丸くして驚いた後に、嬉しそうに目を細めて笑った。



もう反則だろ。



あんなの誰でも簡単に心撃ち抜かれるだろ。



俺はいつになったら諦めれるわけ?