好きだなんて、【完】


泣き腫らした目



今日は月曜日



…日曜日に約束なんてするんじゃなかった。




だるい体と痛い頭、熱い目を引っ提げて玄関を出ると、



「あ、」



朝日に照らされる風季の横顔が飛び込んで来た。



「おはよ」



いつも通り笑う風季に息が詰まる。



「おおお、おはようっ…!」



やばい、声裏返ったっ



「ふっ、明らかに動揺しすぎだろ!」




「だ、って!」




「まあ俺的には好都合だけど」



意識しないほうが難しいよ…



逆に風季はなんでそんな普通なの?


もしかして恋愛上級者!?



いや、でも物心ついた時から私のこと好きって昨日言ってたし…




てか、そんな前から私のこと…




ダメダメ!何自爆してるの私




「顔、真っ赤だけど?」



揶揄うように笑う風季



余裕そうでなんかムカつく




「…うるさいよ」




風季のことを睨みながら、えいっと身体を小突いてやった。