「しかし、愛花が和泉くんと二人三脚でペアになるなんてね」
「そういえば、前に借り人競争でもあいきゃんと和泉くん一緒に走ってたよねっ」
「あー、中等部時代ね」
和泉が走者でいきなり私の手を取って走ったんだった。
「で、あの時のお題って何だったの?」
「分かんないっ。和泉に聞いても答えてくれなくてさ」
もしかしてクラスで一番バカな女とか⁉︎
『あんな事しておいて平然とした態度とってんじゃねーよ、バーカ』
また和泉への苛立ちが蘇ってきた私は和泉にメッセージを送る。
早く彼氏作って和泉とのキスを上書きしてやる!
「そういえばさ、あの時うち体育委員会だったんだけど……好きな人ってお題もあったんだよね!」
「そうなんだ?」
「誰が引いたんだろうってワクワクしながら見てたなぁって」
「もしかしたら愛花、和泉くんの好きな人だったりして」
「無いから! 絶対クラスで一番面白い人とかだってお題!」
「クラスで一番面白いと思ってんのかよ、愛花」
「タカちゃんに負けない自信はあるっ」
和泉が私を好きとかない!
昨日のあれだってからかっただけ!
あいつ本性は性悪だし!
彼氏いなくて寂しい私をからかっただけだよ、うん!
「結局私のメッセージの返信よこさないし、謝ってこないし。もう、何なの! あいつーっ!」
しかも、とっととゴンさんと帰るし!
「夢咲さん? 大丈夫ですか?」
「あ、祈くんっ」
やば、恥ずかしいとこ見られた!
これじゃあ私が和泉を好きな女みたいじゃんか!
「あの……い、一緒に寄り道しませんか」
「うん! 良いよっ」
「じ、実は夢咲さんにお願いがあって」
「お願い?」
「は、はい。ひ、一人じゃ無理ですので」
とりあえず、あいつの事は一旦忘れよう。
友達になったばかりの祈くんと仲良くなる事に専念しよ!
知るか、あんな奴!
何回もあのキスが浮かぶのはもううんざり!
さっさと忘れてやるんだから!
「そういえば、前に借り人競争でもあいきゃんと和泉くん一緒に走ってたよねっ」
「あー、中等部時代ね」
和泉が走者でいきなり私の手を取って走ったんだった。
「で、あの時のお題って何だったの?」
「分かんないっ。和泉に聞いても答えてくれなくてさ」
もしかしてクラスで一番バカな女とか⁉︎
『あんな事しておいて平然とした態度とってんじゃねーよ、バーカ』
また和泉への苛立ちが蘇ってきた私は和泉にメッセージを送る。
早く彼氏作って和泉とのキスを上書きしてやる!
「そういえばさ、あの時うち体育委員会だったんだけど……好きな人ってお題もあったんだよね!」
「そうなんだ?」
「誰が引いたんだろうってワクワクしながら見てたなぁって」
「もしかしたら愛花、和泉くんの好きな人だったりして」
「無いから! 絶対クラスで一番面白い人とかだってお題!」
「クラスで一番面白いと思ってんのかよ、愛花」
「タカちゃんに負けない自信はあるっ」
和泉が私を好きとかない!
昨日のあれだってからかっただけ!
あいつ本性は性悪だし!
彼氏いなくて寂しい私をからかっただけだよ、うん!
「結局私のメッセージの返信よこさないし、謝ってこないし。もう、何なの! あいつーっ!」
しかも、とっととゴンさんと帰るし!
「夢咲さん? 大丈夫ですか?」
「あ、祈くんっ」
やば、恥ずかしいとこ見られた!
これじゃあ私が和泉を好きな女みたいじゃんか!
「あの……い、一緒に寄り道しませんか」
「うん! 良いよっ」
「じ、実は夢咲さんにお願いがあって」
「お願い?」
「は、はい。ひ、一人じゃ無理ですので」
とりあえず、あいつの事は一旦忘れよう。
友達になったばかりの祈くんと仲良くなる事に専念しよ!
知るか、あんな奴!
何回もあのキスが浮かぶのはもううんざり!
さっさと忘れてやるんだから!

