運命の人、お待ちしています!

よりにもよって和泉とペアになるとか!

てか、何で和泉は普通にしてられるわけ!

腹立つーっ!

意識しないからペアにちょうど良いとかさ!

キスされたらさすがの私も意識するっての!

「わ、星詠のお弁当超和風!」
「自分で作ったの? 星詠」
「はい。父が多忙ですので家事は一通り出来ます」
「いいなぁ! うちらより料理上手くね?」
「嫁にしたい系男子ってやつ?」
「て、照れますのであまり褒めないでください」

昼休みになると、ココと真凜は祈くんに話しかけていた。
私と仲良くなったから二人も祈くんに興味を持ったみたい。

そんな中、私は和泉を睨みつけながらやけ食いする。

「愛花食べすぎじゃない?」
「今日、あいきゃん大分おかしいよ? いつもおかしいけど、いつも以上にっ」
「ちょっとストレス溜まってんのっ」
「もっと女の子らしくしないと余計彼氏できなくなるよ?」
「大丈夫! そのうち私の運命の人、空から降ってくるから!」
「こえーよ、愛花」

和泉の奴、何考えてんだ!

何で私ばっかりもやもやしなきゃいけないの!

「ホッシー、こっちで一緒に食べよう?」
「は、はい。和泉さんっ」
「あはは、真尋でいいってば」

和泉は祈くんをお昼に誘う。

「祈くん、行っちゃうの⁉︎ 私を置いてっ」
「えっ。あの……」
「こら、愛花。星詠を困らすなっての」
「そうだよ、あいきゃん! 困ってるじゃん!」
「うっ。ごめん、祈くん。行って大丈夫だよ」
「はい。あの……放課後は夢咲さん、お暇ですか?」
「超暇だよ! 真凜は部活でココはバイトだしー」
「良かったです。では、放課後にお話しましょう」
「うん、話そうね!」

祈くん、表情かなり柔らかくなってきたなぁ。