明るい朝がきた…
あかりはその明るさで目が覚めた。
「あかり~!早く起きなさい!」
というお母さんの階段に響く声。
「うん。今行く~」
と言って、服に着替えて小学校に行く準備をした。
朝ごはんを食べ、登校していると、親友の優奈が
「あかり!おはよう!」
と言った。
優奈は、小1のころからずっと仲良しだった。
あれは小学校の、入学式の次の日のことだった…。
あの日は私は1時間目からずっと席に
座ってあたりを見回していた。
その時、
「初めまして!」
あたしは、
「はっ、初めましてッ!」
と、言い返した。
そしてあたしは、優奈に聞いた。
「あの、あなたの名前は?
あたしは、高山あかりっていうの!」
「あたしは、正木優奈っていうの!
あたしと友達になってほしいの!
ほら、よくあるけど、あんまり話しかけて
くれる子いなくてさ~」
彼女は、カワイイし優しい子だったので
あたしは友達になった。
それからも、学校のあとも一緒に遊んだりをして
今も仲良しだった。
「おはよう」と言われてから、少し誰かのほうを
眺めてから、優奈に言った。
「優奈、昨日言ったこと覚えてる?」
「覚えてるよ~!」
昨日言ったこととは、あたしの好きな人の
ことだった。
あたしの好きな人は吉田尚輝という
モテる男子。
帰り道に優奈に好きな人を聞かれて
尚輝と答えて、恋の応援をもうすぐ
卒業なのでしてほしいと、あたしは
優奈に頼んでいた。
優奈が尚輝のほうを見て、
「今日もカッコいいじゃん!」
尚輝のサッカーをしている姿をあかりは
眺めていた。