君のことがずっと好きだった・・・今度こそ君を守る

入部の説明等をしてもらい、今日は書道の活動をすることなく帰宅となった。

「咲はさ、書道好きなの?私初心者だから、全然出来ないんだ。色々教えてね。」

「私は書道習ってたことあるんだけど、特別好きとかではないんだ。活動時間短いからここに入部したって感じで・・・。」

「私もーーーーー。ここの高校、絶対部活動しなきゃいけないじゃん。だから1番活動時間短い書道部にしたんだ。部長さんとかには絶対言えないけど。」

「一緒だね。早く家に帰りたいよね。」

「実は私将来シンガーソングライターになりたくて、歌のレッスンとか通ってるんだ。だから放課後はそっちに時間使いたくて。」

「すごい。夢があるなんてかっこいい。今度歌聞かせてね。」

「もちろん。聞いてー。咲は放課後なにかしてるの?」

「何もしてない。料理作ったりはするけど・・・。」

「えらっ。家事手伝ってんの。」

「父と2人暮らしだから、やってるんだ。」

「そうなんだー。尊敬だわ。」

咲はもちろん家事のこともあって書道部を選んだ。ただ、1番の理由は夜道を1人で歩けないので、活動時間の長い部活に入れないのだ。もちろん真由にそのことは言わなかった。