「今日もキツかったー。足パンパン。」
大地は帰り道に嘆く。

「キツいよな。でもいい感じになってきたよな。予選まであと少し。頑張ろうぜ。」

「そうだ、今日公平が言ってたけど、告白された時気になってる子がいるって断ってんだろ。それで気になってる子は幼なじみだって言ったらしいな。」

「えっなんで、公平が知ってんの。」

「クラスの子が言ってたって。廉に彼女いるのって公平に今日聞かれたわ。」

「まじか。めんどくさいな。なんかさ、ごめんだけ言うと少しずつ知ってくれたらいいからみたいな感じでこの前言われたんだよ。だから、気になる子がいるって言うようにしたんだ。そしたら、どんな子か聞かれて、とっさに幼なじみって言っちまった。まさか、どんな子かなんて聞かれると思わないだろ。」

「まあなー。イケメンも大変だな。」

「俺、今恋愛してる余裕ないから。サッカー一筋。」

「咲ちゃんとでも恋愛しないのか?」

「咲のお父さんに近寄るなって言われてる。それに咲にはすれ違っても無視される。俺の気持ちだけで動くわけにもいかないだろ。だから、今は恋愛しないわ。」

「そっか。まあ俺も今はサッカー頑張るか!予選会気合い入れてこうぜ。」

「おう。」