「咲ちゃんもいいかな?」
大地が優しく聞く。

「・・はい。」
そう言って4人は歩き出した。前に廉と咲、後ろに大地と真由だ。あまり人に見られたくないと言うことで、裏道を歩く。
前の2人は全然話さない。咲の話しかけるなというオーラをすごく感じる。

「あの、お2人は咲とどういう関係なんですか?」
真由は大地に聞く。

「廉と咲ちゃんは幼なじみだよ。俺は廉の家に行った時に、咲ちゃんとも遊んだことあるけど、その程度かな。」

「そうなんですか。でもただの幼なじみにしては深い関係な気がしたんですが・・。」

「俺もそう思うよ。だけど、俺からは何も言えないし、俺が思ってることが正解なのかも分からない。2人のことだから。」

「そうなんですね。」
前を歩く2人の重い空気を感じて、何も話せなくなった。