「お弁当もーらいっ!油断したな、中乃(なかの)っ!」
「やだ、涼くんやめてよ!ていうか、涼くんって彼女いるんでしょ?こんなことしてる場合じゃないじゃん!」
「あー、最近あんま話しかけてくれない。話しかけても無視されるし。」
「涼くんかわいそ〜!」
「でも、中乃がいるから、俺はいいよ。」
「な、何言ってんのよ!」
(ほんとは私が彼女なのにな。あーあ、涼が涼じゃなくなってる。やだよ、怖いよ)
最近、涼は声色が前より変わることが多くなってしまった。
それがまた不気味で、怖くて、距離を置いてしまう。
でもそうすると、涼はかっこいいし優しいから、他の