「はああ。」
最近、勉強もテストもほとんど何も手につかない私。
目の前に現れたテストは、得意科目の算数67点以外、すべてが赤点。
でももう、こんなのさえあまり気にならないなってしまった。
机に突っ伏す。
帰れる、!
やっと、帰れるよお〜!
ふらふらの足のまま、帰ろうとカバンに手を伸ばした、その時だった。
「あの、彼方ちゃん、!」
「っひ、日向ちゃん!?」
思わぬ相手に、私は驚く。
「あの、涼くんから、最近何か聞いてない?」