ほんとは、涼だって私のことは好きじゃなかったのかもしれない。
無理やり好きだと言ったのかもしれない。
そう思ったら、涙が出てきた。
ほんとにダメな幼なじみ。
ダメ男。
なんでこんなことになっちゃったの、!
こういうことを、浮気と言うんだよ!?
ねえ、ダメでしょ!?
「もういいよ、!私のことなんか、ほんとは好きじゃなかったんだ、!」
私は走りながら、告白した時を思い出していた。