「いえっ、いいです!」
付き合ってもいない女の子と、手を繋ぐなんて、一体何してるの!?
「楽しみだね。何見るんだっけ?」
「確か、ホラー映画だった気がします。」
それも把握済み。ちゃんとその時間のチケットを取っておいた。
「ホラーか。俺、結構ホラー得意なんだよね。」
何言ってんだ。この前私とお化け屋敷行ったら絶叫してただろ。おい。
「私、ホラー苦手なんですよ、!叫んだりしたら、すみません、!」
「あれ?苦手だった?だったらホラー映画なんか選ばなきゃよかったのに。まあとりあえず、行こうか。」
「は、はいっ!」