そんな彼女だから、結に好きな人が出来たと聞いたとき、私は協力してあげたい、と思った。
結は、滅多に男の子を好きにならない。
顔がいい男の子はたくさんいるし、周りの女の子はそういう男の子の気を引くのに夢中だけれど、結は笑って気にも留めない。
私もやっぱり、格好いい男の子にはときめいてしまうし、人気の先輩とすれ違うと嬉しくなってしまう。
結は考えていることが大人なのかしらと、騒ぐ女の子を尻目に平然とする彼女を見つめた。
彼女は恋をしたことがないのだと言っていた。
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