by美紗


春休み。
新しい中学校に行く準備。明日、その学校に挨拶しに行く。
転校の理由は、親の仕事の都合。
楽しく1年過ごせたのに。中2から転校なんてマヂありえない!!
「あたしの人生どーしてくれんの!?」
あたしにだって、やりたいこといっぱいあったていうのに。
恋だって…。アイツが。
なのに…
なのにぃ〜!!
手元のクッションを部屋のドアに投げた。
「美紗、うるさ…、」
バシッ
…あ。
「あ、お母さん。」
当てちゃったよ。
やば。
「美紗〜!!何が、あ、お母さん。よ!まったく、いい加減にしなさい!!」
「ひゃ〜、ごめんなさーい。わざとじゃないー!!」
「まっ、いーわ。近所の子が来たから早く降りてらっしゃい。」
…?
き、近所の子?
固まってるあたしに
「早くしなさい!!」
って怒鳴る母親。
ホントに…
勝手すぎるよ〜!!
ホントあたしの人生、ごちゃごちゃよ〜!!