「やっと見つけた、春稀………と、碓氷さん
 初めて会ったとき名乗らなくてごめんな
 俺は、真翔(まさと)
 絆創膏ありがとな、助かった」


記憶力がよろしいようで、ショッピングモールでの 
出来事を覚えてくれていた


「いえ、こちらこそ」


控えめにお辞儀をすると、隣から邪悪な
気配を感じた


「全く、俺の幼馴染を探すの手伝ってくれって
 珍しくお願いしてきたかと思えば………
 嫉妬丸出しはよくないな」


やっぱりお願いしてたんだ………友達に

自分から姿を消して………でも、この前も言ってた
ずっと後悔してたって………


「ショッピングモールでのことは偶然
 だったんですよね?」

「あぁ、ショッピングモールで俺と会ったのは本当に偶然
 名前を聞いたのも、カフェに連れてったのも
 春稀の言う幼馴染の特徴と一致してたから
 そしたら、ほんとにその通りだったから驚いたな」


真翔くんと、その時の出来事を話していると
今度は春稀に手を引かれ、どこかに連れてかれた