「あの………凛風とその……天宮君は
 お付き合いを?」

「あのー、咲楽?私達はまだそんな関係じゃ………」


遠慮がちに聞いてくる咲楽に私はそうやって返すと
その一言に、舞依は驚いたような顔をする


「まだって………もしかして………」

「これは、言葉のアヤだよ………舞依
 もう行くよ」


私はふたりを置いてスタスタと歩き出す


「ちょっと待ってよー、凛風
 咲楽も行こ!」

「置いてかないでー!」


後ろから追いかけてきたふたりに気づき、
ペースを合わせるように歩く


「また、置いてかれた………でも、凛風と
 一緒にいれる時間が増えるなら何でもいい
 今度はちゃんと守るから」


そんな決意をしてたなんて………………