湊月くんの甘い溺愛に困っています

湊月くんは高校最後の夏休み。今年は付き合って初めての最初の夏休みだったから楽しみにしてたんだけどな……。

でも、頑張っている湊月くんを応援するって決めたんだからわがままなんて言ってられない!夏がダメなら冬がある。

冬はクリスマスにお正月。日本の行事は盛りだくさんだから、チャンスがいくらでもあるんだ。今年くらい過ごせなかったくらいでへこたれていられないもんね。


「夢〜スマホの通知鳴ってるよ?」

「あ、ほんとだ」


スマホの画面を確認するとメッセージが届いていた。送り主を見るとそこには“湊月くん”と表示されていた。


『今日も撮影で遅くなりそうなんだ。一緒に居られなくてごめんね。夕飯は外で済ませるから』


そっか、今日も………。


『いつも忙しいのにメッセージ送ってくれてありがとう。無理しないでね』


これくらいしか書けないや。本当は寂しいとかもっと一緒にいたいとか……普段じゃ伝えられないことを書きたいのに。

湊月くんの邪魔をしちゃいけないって自分に言い聞かせながらひたすら時が過ぎるのを待つしかない。


放課後になってもザーザーと雨音が止まらず、朝よりもその勢いは増していた。


せめて止んでくれたら少しは気分が晴れるのにな……。