湊月くんの甘い溺愛に困っています

side:夢


湊月くんの映画の撮影が始まって2週間が経過した。季節は夏に近づき、梅雨の時期が始まった。

毎日雨が降ってジメジメの空気が気持ちをどんよりと沈んでいきそう。


今日も湊月くんと帰れないんだ……。


撮影は平日関係なく行われるため、湊月くんといる時間も前より減ってしまった。だいたい2日に1回は会えるか会えないか……。

2週間にして湊月くん不足になるわたし。暗い雨雲が不安な気持ちを表しているようだ。


「優花里〜、何か面白い話ない〜?」

「毎日そればっかね。神尾くんが居ないからって怠けすぎ。こんな時こそ自分を磨かなくてどうするのよ」

「そういう優花里だって白石様が学校に来ないから勉強に集中出来ないって言ってたじゃん」

「だってイケメンってそこに居るだけで目の保養じゃん?まるで空が晴れて虹がかかったような感動の瞬間…!!あーあ。早く夏にならないかなー。そしたらテンション上がるのに……」


いつも元気な優花里でも梅雨の空気には勝てないか。気持ちは十分わかる。夏になれば夏休み、プールに夏祭りに花火…!

楽しいことが盛りだくさんの楽しい季節!けど、湊月くんの撮影と夏休みの時期が被っているからほとんどのイベントは参加できそうにないな。