湊月くんの甘い溺愛に困っています

いちいち鼻につくようなことを言うなぁ。わざとか?いや、これまでの政也の言動や行動を考えると俺の反応を楽しんでいる当たり、わざとなんだろうな……。

このペースで構っていたらすぐにばててしまう。極力構わないようにしよう。

相手が夢なら別に気にならないんだけどな。


……俺はふと思った。気づけば夢のことばかり考えていることに。いつも隣にいた彼女がいないのはとても変な感じがする。

いつまでもずっと隣ってことはないのは分かってはいたけど、なんとなくどこか寂しい。夢がいなければ何も出来ないという訳じゃない。

ただ、あまり人と関わりを持たずに今日まで生きてきたから妙に落ち着かないんだ。知らない人、知らない世界。

見るもの全てが新しくて気持ちがそわそわとして落ち着かないんだ。

自分の見ていた世界がいかに小さく、狭かったかそれを初日にして思い知らされる。

いつまでも甘えてはいられない。自分自身で道を切り開いて行かなければいけないんだ。それを政也は幼い頃からずっと繰り返してきた。

まずは俺自身がしっかりしなければいけないんだ。そのためにはまず学ぶんだ、この業界を。

年代がバラバラな人達が集まること場所が俺にとっていい影響も悪い影響も与えてくれる。

この機会を逃す訳にはいかない。