湊月くんの甘い溺愛に困っています

オーディション当日。台本を片手に会場で待機していた。隣には白石様こと、白石政也がいる。


「湊月さんどうですか?自信の程は」

「自信もなにもやれることをやるだけさ。台詞は覚えてるし、何度も練習したんだ。大丈夫、自分を信じればいい」


夢が見送ってくれた時、言ってくれた言葉。どんなお守りよりも安心感がある。


「それって夢ちゃんに言われたんですか?相変わらずラブラブですね」


人の心を読むのが上手いな。なんで分かったんだ?


「君にはいないのか?そういうことを言ってくれる人」

「いますよ。女性には困ってませんから」


今のは素なのか?読みにくいやつだ。


それからしばらくしてオーディション本番の時間となった。オーディションは一人ひとり行われる。監督やその他のスタッフの前で各自受ける役の演技をし、その評価が高いものが合格となる。

Skyの時のように今回は夢がいない。彼女なしで成功するか正直不安だけど、居なくても気持ちを切り替えられるように今日まで練習してきた。


「次、ヒロインのライバル役のオーディションを行います。受ける方はこちらへお願いします」


手が震え出した。柄にもなく緊張しているんだ。