湊月くんの甘い溺愛に困っています

目の前にいる王子と呼ばれる人気俳優の彼はびっくりして目を丸くして俺を見る。

自分から受けないかと言ってきたのにこの顔はなんだ?ふっ、王子様で無くなっている彼も悪くない。むしろもっと自分を見せてくれてもいいんだけど。

今はまだ無理か。


「まさか本当に受けてくれるなんて。楽しくなってきました。後で詳細を送りますね。当日、待ってますから」

「うん。楽しみにしているよ」


白石さんとはそこで別れ、俺は夢のもとへと戻って行った。


「湊月く〜ん!」


大きく手を振って迎えてくれる夢を見ると自然と笑顔になる。いつも俺を影から支えてくれて、癒しを与えてくれる存在。


「受けることにしたんだ。映画か〜出来上がったら一緒に観に行こうね!」

「夢まだ合格した訳じゃないから。…もしオーディションに受かって、映画が完成したら一緒に行こうね。約束」

「うん!約束!!」


子供の時以来だ。指切りなんてしたのは。この約束を守れるようにこれから頑張らないとな。白石さんのためでもあるけど、1番は夢の喜ぶ顔がみたい。

この挑戦がたとえ、無謀なものになろうが俺は2人のためにやりきるって決めたんだ。