湊月くんの甘い溺愛に困っています

「ソース口元に付いてる」


湊月くんが自分の口元を指で示してソースが付いている場所を教えてくれた。。

ポーチに入っていた手鏡を使って取ろうとするとわたしより先に湊月くんが紙ナプキンで優しく拭いてくれた。


「ふふ、可愛い」

「か、可愛くないよ…!もう〜すぐ子供扱いするぅ」


頬を膨らますと、ますます笑われた。「可愛いからいいだろ」と言われてドキッとしつつも、モヤモヤする複雑な気持ちになる。

そして追い打ちをかけるようにわたしにとある事をを言ってきた………。


「口元のソースは恥ずかしがるのに、“関節キス”は何も言わないんだね?もしかして気づいてなかったの?ふふっ」


なんの事かさっぱり分からず、数秒考え込むわたし。視線を下に向けてようやく気づく。

さっきわたしが湊月くんに食べさせて貰った時に使ったスプーンは彼が使用していたもので、予備で置かれていたものではなかった…!

その証拠に木のバスケットに入ってるスプーンやフォークは店員さんが持ってきて貰った時のまま。わたしと湊月くんが使ったやつと数を合わせても予備で使われたものは1つもない。


「全然気づきませんでした………」


口元からみるみる熱くなるわたしの身体。身を隠したくてもここはお店だからそんなことは出来ない。せめてと思って後ろを向くと何かにぶつかってしまった。


「い…っ!」