湊月くんの甘い溺愛に困っています

優花里が感激している中、わたしは驚いて口をポカーンと開けていた。

まさか白石様が同じ学校だったなんて。私服を着ているから学科は芸能科。単位制とは違い定期テストで高得点を取らないといけないある意味1番厳しい学科だ。

肩にトンと重いものが乗ってきた。湊月くんが肩に頭を乗せていたのだ。目が合うと湊月くんはムッと不機嫌な表情をしていた。


「夢も白石政也のこと知ってたんだ。もしかしてファン?」

「ち、違うよ!?昨日たまたま撮影を優花里と見学してて、それでちょっと調べただけで……ファンとかそういうのじゃないから!」

「ふ〜ん………。その割には俺のこと忘れてたよね?」


グリグリと頭をねじ込ませて自分のことを見てよと言っているみたいな仕草をする。

拗ねてる?わたしが湊月くんじゃなくて白石様のことで必死になっていたから……。


「わたしが夢中なのは湊月くんだけ。白石様のことなんてなんとも思ってないよ」

「ほんとに〜?」

「本当だよ。わたしをドキドキさせるのは湊月くんだけだから」


白石様の演技には本当に感動した。でもね、わたしを見つめてくれる湊月くんの方が何倍もドキドキするんだ。

甘くてとろけるようなこの胸の、ときめいた気持ちはこれから先も湊月くんにしかしない。