湊月くんの甘い溺愛に困っています

「白石様!?」

「え?白石様?」


その噂を聞きつけ急いで学校に向かった。優花里と合流し事の詳細をきく。


「優花里、白石様がいるってどういうこと?!」

「それより神尾くん大丈夫なの?」


夢中で走ってきたから湊月くんのことをすっかり忘れていた。息を切らして膝に手をついて呼吸を整えている。


「わわっ!湊月くん大丈夫?水いる?」


リュックに入れて置いた水を渡す。勢いよく飲み、ようやく呼吸が落ち着かせた。


「こんなに早く走ったのは久しぶりだ。それで?白石様ってあの白石政也のこと?」

「湊月くん知ってるの!?」

「メディアによく取り上げられているから名前だけはね」

「さすが神尾くん。話が早いね。実は今、その白石政也が学校に来ているのよ。ほらあそこ」


優花里が指で示したのはたくさんの人集り。初代理事長の銅像がある場所で噂の白石様の姿が発見する。


「白石様、お久しぶりですね。いつまで学校にいるんですか?」

「今日はお昼まで居ますよ」

「放課後の予定は?良かったら一緒にお昼ご飯食べませんか?」


聞こえてきた内容で何故ここに白石様がいるか、その理由が判明した。彼はここの生徒で今日は久しぶりの登校ということだ。


「噂は本当だったのね。白石様が鶯鳴の生徒だったのって。頑張って受験して良かったー!!」