湊月くんの甘い溺愛に困っています

結局食べちゃった。でもまだ食べない気持ちがあるような。


「夢、次はどうする?」


どうしよう。食べるのは控えめにして、運動…そうだ!ここからあの雑貨屋さんまで距離があるからそこまで歩けば。


「湊月くん、少し遠くなるんだけど、この前の雑貨屋さんに行きたくて。いい、かな?」

「いいよ。実は運動不足で動きたいって思ってたんだ」


これで少しはカロリーが消費できる。


ーーカフェから歩き出してから20分。お目当ての雑貨屋さん到着した。

ナチュラルテイストの小物を多く取り揃えているわたしのお気に入り。

見てるのもいいし、買って部屋に飾るのも最高に楽しいんだ。

店員とは顔見知りだからよく新作を紹介してくれるんだ。

あ、紫陽花の置物がある!梅雨のジメジメも可愛い小物があれば心が晴れるってとても素敵なことだよね。

てるてる坊主や傘。色んなモチーフの小物がたくさん。やっぱり雑貨屋さんはこの店に限るな。


「すいません、もしかして神尾湊月くんですか?」

「そう、ですけど……」


ここでも湊月くんはファンの子たちに取り囲まれていた。話すの得意じゃないからなんとか対応しているけど、時々疲れが顔に出ている。

下校時刻がとっくに過ぎたこの時間なら話しかけられることもないって思っていたのはちょっと甘かったな。