湊月くんの甘い溺愛に困っています

湊月くんの肩に手を置き、ようやく体制が落ち着く。


「湊月くん…!?」

「夢は俺にこれが出来る?」

「出来ないよ。当たり前じゃん」

「でしょ?想像してみて。夢が俺に同じことしたらどう思うか」


わたしが湊月くんに?それってわたしが湊月くんを抱えるってことだよね?

湊月くんはわたしより身体大きいし、筋肉の構造だって男女では違いすぎる。

ていうか、わたしに抱えられる湊月くんはかっこ悪い。あ、そうか。


「分かったみたいだね」


スっと下ろされ、足が地に着く。

たくましいの意味を理解したら心がズーンと落ち込んだ。あんなに胸を張って自信満々と宣言したのに、あっという間に気持ちが消失した。


「たくましい夢もいいけど、俺はありのままの優しくて可愛い夢が好きだよ。今回の騒動で俺のこと気にしてくれたみたいだけど、俺は平気」

「でも湊月くん、最近ずっと疲れているみたいだし。わたし気になって仕方なくて」

「まぁ、疲れもあるけどすぐに良くなるから」

「ほんと?無理してない?」

「ほんとだよ。今、この瞬間も疲れが取れているから」


え?湊月くん、今何かしてた?言われてみればわたしが教室に来た時よりも顔色が良いかもしれない。でも、どうして?