湊月くんの甘い溺愛に困っています

「優花里が羨ましい」

「何か言った?」

「ううん、なんでもない」


優花里のように身長高くて、脚長くて、誰が見ても大人の女性って思えるような体型だったらきっと湊月くんの隣を歩いても様になっていたかも。

湊月くんはわたしのことどう思っているんだろう。



帰りのHRが行われている中、湊月くんからメッセージが届いた。


『校門前にいるのは危険だから教室で待ってる』


わたしの席は窓側で湊月くんがわざわざ送ってきた理由がひと目でわかる。今日も湊月くん目当てで待ち伏せしている人でいっぱい。

校門で先生が待機しているの見るの、入学式以来かも。

あの時は確か、同じ学年に有名なインフルエンサーの子が入学してきて大騒ぎになって、湊月くんに迎えに来てもらわなかったら人混みに埋もれちゃいそうな勢いだった…。

放課後すぐに湊月くんが待っている別校舎の教室へと向かった。途中、優花里からメッセージが届く。


『校門は完全に押しかけてきたファンで埋め尽くされたよ。裏門も怪しいって。隙を見て帰るしかないね…』


裏門まで!?優花里ごめん…。無事に帰れるといいんだけど。


しばらくしないうちに校内全体に放送が流れた。『下校はなるべく複数で、難しい場合は担任又は近くにいる教師に相談すること』。

鶯丸史上、前代未聞も校内放送となった。