湊月くんの甘い溺愛に困っています

「夢…。いつの間にか、大きくなったね」


頭にポンっと手を乗せるとそのまま横にスライドさせて撫で始めた。


「湊月くん。わたしもう、子供じゃないよ?」

「知ってる。子供に見えなくて毎日大変だよ」


子供に見えないって、なに…?


「夢はまだ知らなくていい」

「なにそれ〜?湊月くんたまに意地悪だよね」

「夢限定のね。…俺、CMの仕事やってるよ」

「え?」

「挑戦してみたくなったんだ。興味なかったけど、新しいことにチャレンジするのも悪くないかなって」


まるで宝の地図を手にしたような、好奇心がくすぐられたような、輝いた瞳。暗かった表情はその暗さを忘れて、いつの間にか笑顔が戻っていた。

その日のうちに空野社長に連絡を取ってCMの仕事を受けることを伝えた。