湊月くんの甘い溺愛に困っています

そういえば、今日は朝早くから家に迎えに来たっけ。今もだけどずっと口角が上がっている。こんなに長い時間笑っている湊月くんは初めて見た。

もしかしたら、わたしと同じ気持ちなのかも。幼なじみから恋人になって初めてのデートで、今までのお出かけとは比にならないほど楽しい。

思えばデートするって決まった時からわくわくが止まらなかった。いつも通る道も特別輝いて見えて、今、この瞬間がとても幸せに感じる。


「ふふっ」

「夢、今とても楽しそうだね。何かいいことあった?」

「しいていえば、湊月くんと同じかな」

「同じ?なんだか分からないけど、夢が楽しいならいっか」


本当は伝えてもいいけど、さっきのお返し。しばらく黙ってよう。いつか、「あの時、湊月くんと居てとっても幸せだったんだよ」って言ったら湊月くん、どんな顔するかな?

わたしが言われたら嬉しいから、同じように喜んでくれるんだろうな。きっとそう。湊月くんはそういう人だもん。

だからその日まで内緒にしているね。