「夢、ネクタイ締めて。曲がっちゃって上手く直せない」
「じゃあ少ししゃがんで」
夢が結びやすいようにしゃがんだ湊月くん。目を閉じて結び終わるのを待つ。
自分で出来るの、わたし知ってるんだからね。それなのにいつもこうしてねだってくる。
『夢にやってもらう方が好きだから』
その言葉を思い出してまた頬が赤く染る。
ネクタイも同じ理由なのかな?
「終わったよ」
「ありがとう」
満足そうに笑みを浮かべて歩きだした。追いかけるように小走りをして隣に並ぶ。学校までは電車で15分程。
駅について学校まで一緒に歩き、正門前で朝食に作ったおにぎりを湊月に渡して、わたしは鶯鳴高校の本校舎へ。湊月くんは少し離れた単位制専用の別校舎へとそれぞれ向かった。
わたしは自分のクラスである1年C組へ。教室に入ると、クラスメイトの女子たちがわたしをを強引に取り囲んだ。
「朝日奈さん今日は神尾先輩の写真持ってきてくれた?」
「あたしはサイン!」
私利私欲のクラスメイトたちに若干引いていると、困っている姿を見て、友だちの優花里が助けに入ってきてくれた
「皆、夢が困ってるよ!いくら神尾くんの幼なじみだからって困らせたら本人に怒られるよ?」
その言葉にみんな諦めて去っていった。優花里の対応のおかげで事は収まりホッと胸を撫で下ろす。
「じゃあ少ししゃがんで」
夢が結びやすいようにしゃがんだ湊月くん。目を閉じて結び終わるのを待つ。
自分で出来るの、わたし知ってるんだからね。それなのにいつもこうしてねだってくる。
『夢にやってもらう方が好きだから』
その言葉を思い出してまた頬が赤く染る。
ネクタイも同じ理由なのかな?
「終わったよ」
「ありがとう」
満足そうに笑みを浮かべて歩きだした。追いかけるように小走りをして隣に並ぶ。学校までは電車で15分程。
駅について学校まで一緒に歩き、正門前で朝食に作ったおにぎりを湊月に渡して、わたしは鶯鳴高校の本校舎へ。湊月くんは少し離れた単位制専用の別校舎へとそれぞれ向かった。
わたしは自分のクラスである1年C組へ。教室に入ると、クラスメイトの女子たちがわたしをを強引に取り囲んだ。
「朝日奈さん今日は神尾先輩の写真持ってきてくれた?」
「あたしはサイン!」
私利私欲のクラスメイトたちに若干引いていると、困っている姿を見て、友だちの優花里が助けに入ってきてくれた
「皆、夢が困ってるよ!いくら神尾くんの幼なじみだからって困らせたら本人に怒られるよ?」
その言葉にみんな諦めて去っていった。優花里の対応のおかげで事は収まりホッと胸を撫で下ろす。



