『ぜひ、我社のCMに出てほしい』
突然スカウトされた湊月くん。事の始まりは遡ること、数時間前……
この日は湊月くんとのデートの日。今まで遊びに行くことは多々あったけど、付き合ってからはこれが初めて。
洋服もメイクもこの日のために研究してきた。黒のキャミの上に白い薄手のカーディガンを羽織って、ボトムスは足首が隠れるくらいのデニムパンツ。
髪はコテで巻いてから両サイドを編み込んだハーフアップをした。
ピーンポーン!
この時間にお客さん?ママはまだ寝ているし、インターホンのカメラだけチェックしとこう。
自室がある2階から1階のリビングへ。インターホンのカメラを確認すると、長身の男性が映っていた。
って、あれ?もしかして…
ドアを開けるとそこにいた人物を見て、目を疑った。だっていつもならこの時間にいるはずのない人物だったから。
「ーー湊月くん!!どうしたの。こんなに早く。もしかして、わたしが時間間違えた!?ごめんね、今すぐ準備終わらせるから」
「いや、待って夢!時間はまだあるから」
「え…??」
ほんとだ。まだ15分くらい余裕がある。
「びっくりした〜。まさか湊月くんが自分から起きてくるなんて思ってもみなかったし」
「せっかくの夢とのデートに寝坊は流石に出来ないだろ。おばさんは?」
「まだ寝てるよ。昨日夜勤で帰ってきたのは多分、朝の4時とかだと思う」
突然スカウトされた湊月くん。事の始まりは遡ること、数時間前……
この日は湊月くんとのデートの日。今まで遊びに行くことは多々あったけど、付き合ってからはこれが初めて。
洋服もメイクもこの日のために研究してきた。黒のキャミの上に白い薄手のカーディガンを羽織って、ボトムスは足首が隠れるくらいのデニムパンツ。
髪はコテで巻いてから両サイドを編み込んだハーフアップをした。
ピーンポーン!
この時間にお客さん?ママはまだ寝ているし、インターホンのカメラだけチェックしとこう。
自室がある2階から1階のリビングへ。インターホンのカメラを確認すると、長身の男性が映っていた。
って、あれ?もしかして…
ドアを開けるとそこにいた人物を見て、目を疑った。だっていつもならこの時間にいるはずのない人物だったから。
「ーー湊月くん!!どうしたの。こんなに早く。もしかして、わたしが時間間違えた!?ごめんね、今すぐ準備終わらせるから」
「いや、待って夢!時間はまだあるから」
「え…??」
ほんとだ。まだ15分くらい余裕がある。
「びっくりした〜。まさか湊月くんが自分から起きてくるなんて思ってもみなかったし」
「せっかくの夢とのデートに寝坊は流石に出来ないだろ。おばさんは?」
「まだ寝てるよ。昨日夜勤で帰ってきたのは多分、朝の4時とかだと思う」